TeXに行番号をつけるTips
レギュレーションとして強制されていることもあるけど、自分は査読に出す論文には必ず行番号を入れることにしている。
共著者や査読者が「何行目のここが〜」と指定しやすいし、自分も「何行目にこう書いてて~」とリアクションもしやすい。
TeXのよくあるディストリビューション(奥村先生の美文書本の付属CDとか)を入れている人は、おそらくlineno.sty
というパッケージが入っているはずで、これを使えば基本的にOK。
しかし、数式の入った段落では不具合が生じるらしく(追記参照)、プリアンブルにおまじないが必要になる。 とりあえず次のコードをプリアンブルにコピペしておけば万事解決。
■追記(2018/5/23)
不都合というのは「数式に行番号が振られない」ということです。通常は数式には別途数式番号が振られているはずなので、地の文はlineno.styによって振った行番号、数式は数式番号をそれぞれ使えば指示箇所を一意に定めることができるはずです。
ですので、それでも特に不都合ではないよという人は下記のようにシンプルなプリアンブルで事足ります。
% line numbers \usepackage{lineno} \linenumbers
追記以上。
wing 37
今日はガッツリ内輪の話。
wing
とかtsubasa
でピンとくる人にしか伝わらないことです。
今年のwingでは、運営にはほぼまったく関与せず、3日目の途中からお手伝い・雑用・ドライバーという形で参加しました。 数年前の参加者だった子たちが運営側で戻っているという、その時点ですでに嬉しい回だったわけだけど、自分にとってもtsubasa歴ちょうど10年目という節目のwingだったので、そこに多少なりとも関われたというのは、また別の感動がありました。
さて、運営状況については…多少、というか直前になるまでバタバタしていて、細かいところまでフォローされてなかったなぁという感じなのですが。それについて、実行委員長のおっさんから「お前からビシッと言ってくれ、俺は怒るだけの体力がもうない」とかいう卑怯で姑息な圧力がかかったので、泣いて馬謖を斬る思いで、スタッフの子に小言を言いました。
でも、例年よりもスタッフ陣がピンピンしていて、夜ゼミに参加したりと楽しんでいたのが印象的でした。あれはかなりいいと思います。というか、「当日は重要項目を再確認・再点検するだけでもうほとんど準備することがなく、スタッフ陣も班長たち並みにふらっと講義とか夜ゼミに参加しにいける」っていうのが理想だと思うんです。 そういう意味では、今回のスタッフの雰囲気はなかなかいいものだったと(外野から見ている限りは)思いました。
ということで、やっと雑感を書くことができました。 もう1ヶ月以上、優に過ぎているけど。
来年のwing38の運営陣募集もかかりましたね。 wing40くらいまではなんとか続くといいけどなぁ。
「Pythonからはじめる数学入門」買ってみた
スペイン語の入門書を探していたのに、いつの間にかPython本を買っていた。
Pythonからはじめる数学入門
- 作者:Amit Saha
- 発売日: 2016/05/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
純粋なオライリー本ではなく、オライリー・ジャパンが独自に日本語訳版を出版してくれている。 こういう本はあまり見ないので感謝だなぁ。
目次だけ眺めると、
- 数を扱う
- データをグラフで可視化する
- データを統計量で記述する
- SymPyで代数と式を計算する
- 集合と確率を操作する
- 幾何図形とフラクタルを描画する
- 初等解析問題を解く
となっている。
結局、アプリを作るわけでも、サーバーサイドをいじるわけでもない、数値計算主体のプログラマーにとって一番大事なのは「数式を実装できるか」に尽きるので、数学の問題をPythonで解いてみようというのは良い題材だなと感じる。
ざっと目を通した感じ、ほとんどがインタラクティブシェル(Python対話型シェル・IDLE)を例に説明されているので、あまり慣れていない人にも取り組みやすいと思う。
章末問題とか面白そうなものもあるので、気が向いたら記事にしてみようか。たぶんしないけど。